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正法と離婚問題

2007年08月26日

ある方から、電話での個人相談を受けた時の話だ。

嫁ぎ先の家庭の問題だ。

その家に嫁いで、何年か過ぎているが、どうもぎくしゃくしていて、
つい離婚も考えてしまうほど、深刻な悩みになってしまっているという。

相手の両親とも、上手く波長が合わない様子だ。

で、今実家に戻ってしまったという。

まあ、世間にはそのような話は結構あると思う。

すぐ身近にもあるし、自分自身にも、それに近い出来事はしょっちゅうあった。

だから、それ自体は特別な話ではないと思う。

電話で2時間近く色々なアドバイスをさせてもらったが、
その中でちょっと気になった事があった。

それは、

その方は、高橋信次先生の著書を通じて、個人的に正法を学んでいるから、

心のよりどころも、価値基準も当然ながら正法的になる。

相談するところも、必然的にそのような系統のところに相談もされるだろう。

実際、HPで見つけた某団体に電話相談をしたというのだ。

その先生は、当時の高橋信次先生の直接のお弟子さんだったようで、
もうご年配で、社会良識も十分におありの方だと思う。

また、霊能力もありそうだ。
当時、霊道が開けていたのかもしれない。

僕自身も、そのHPを何回か見ているが、非常にまじめな雰囲気の漂うところだ。

その先生に相談したら、

「あなたは、今の相手と生まれる前の世界(天上界)で、夫婦の約束をしてこなかったのです。
だから、別れなさい。」

と言われたという。

その方は、その言葉に相当傷付いた様子で、かなりショックだったのと、違和感?を感じたそうだ。

その後の色々なご縁で、こちらにも相談を頂いたのだが・・・

その話を聞いて、こちらも唖然とした。

ちょっと常識がないような・・・

それと、本人も確かめようもないのに、
また、その先生には、離婚をさせる資格も権限もないのに、
よく言うよ、

というのが正直なところだった。

正法も、知識が先行すると、かえって人の心を傷つける場合もあるだろう。

また霊能力があるからと、それを引けひらすようになってしまうと、
常識からかけ離れた言動になっていってしまう。

実際、高橋信次先生が存命中にも、幹部の人であっても、
霊能力を自慢して、間違った指導をする人が結構いたらしい。

会員さんは、高橋信次先生の高弟だから、という事で、
間違ったことを言われても、鵜呑みにしてしまう。

恐らく、高橋信次先生もそれには、随分と心を痛めたのではないだろうか。

晩年になって、

「僕は、こんなつもりで○○を作ったのではなかった。○○をつぶしたい。」
とこぼされていたという。

その心境が分かるような気がする。

残念なことに、魂で正法を理解し、実践している人は、本当に極少数だと思う。

知識や、暗記だけの、頭脳詰め込み正法がどれだけあるのだろうか。

正法は、知識でなく、人の心を明るく前向きにさせるものだと思う。

悩んでいる人の気持ちも察することが出来ずに、輪をかけるようにどん底に落としておいて、
その人の言う正法って、一体何なんだろうと思ってしまう。

もっとも自分自身もそのようにして、
何気なく言った言葉で、相談者の心を暗くさせてしまったこともあるかも知れない。

この事は、自分自身への戒めにもしなくてはならない事だ。

善意のつもりでの言動が、知らぬうちに、人を傷つけている事も多いからだ。

しかし、仮にそういうことがもし事実だとしても、慎重に言葉は選ばなくてはならないだろう。

また、時には、「嘘も方便」だと思う。

例えば、極端な事を言えば、
明日死ぬ人という事が分かっていても、

「明日死にますね。」

等とは、決して言えないと思う。

仮に相手も、その事を悟っていたとしても、

「大丈夫だよ。明日もがんばって生きよう。」

といってあげるのが、本当の指導者だと思う。

そこで、仮に言っている事が、相手に外れたと思われても、
ぜんぜん恥ずかしくも何ともないのではないか、と思う。

相談者には、未来の起こる事を知らせることよりも、

未来に向かって、生きる希望と、その道しるべを示すのが、本当だと思う。

それと、もう一つ大事なこと。

もしも、生まれる前に決めてきたことがあったとしても、

今生での思いが強く、予定外での出会いで、一緒になりたい人があった場合、
また、したい事があった場合、

今の生きている自分の思いが、優先されるという事だ。

人間の心は、神様であっても、コントロール出来ない、という。

じっとその人の心の成長を見つめるように、
気の遠くなるような時を待ちながら、

ただただ、その人の自発性を大事にしているという事。

それには、干渉は出来ないというのだ。

もちろん、正しいほうに向くように、潜在意識の内側より、導きはある。

でも、何を選択し、何をつかむかは、その人の自由なのだ。

あの世からの世界は、あくまでも、善意なる導きであって、強制ではないということなのだ。

もしも、本当に相手とは、もともとは縁がなかったとしても、
今、縁が出来たのだから大事にしていけばいいと思う。

それが、来世につながる縁にもなるからだ。

その事を踏まえて、冷静に心の中を見つめ、整理出来た時に

またこのままの生活でいくのか、離婚を選択するのか、決めればいいと思う。

その後、何日かしてまた電話があった。

アドバイスした方法、反省的瞑想で、いくらか気持ちが楽になったと思ったら、
突然のように心の中がイライラして、どうしようもないという。

そして、気持ちが離婚に向かっているという。

それと、頭痛もするという。

だいぶ悩んでいるのだろう。

心からマイナスの想念を出し始めたのはいいが、
その嫁ぎ先のマイナス波動がまた強く入ってしまったようだ。

心のリバウンドみたいなものだ。

(その仕組みは、またどこかで書こうと思う。)

とりあえず、電話口からエネルギーを送ったので、すぐに頭痛は楽になったという。

あと、その選択が正しいかどうか、こちらも気になったので、その方の心の中の状態を調べてみた。

そうすると、感情面、そして理性の面に、だいぶ歪みが出ているのが分かった。

その場で、心のバランスを整えるために波動調整も行ったが、

このような状態で湧き上がってくる思いでの、判断は間違えることが多い。
その思いは、偽りの我となっている事が大半だからだ。

心の中が調和され、バランスがとれた状態のときに判断をしなくてはならない。

その方にも、今の心の状態で判断すると、後で失敗する危険性が高いから、

「これから言う方法や瞑想で、心の中を丸くしてから、もう一度考えてみてください。」

と、前回伝えなかった部分を付け加えて、アドバイスをさせていただいた。

しかし心の整理には、しばらくは時間がかかりそうだ。

でも、これはやらなくてはならない。

その結果が、どのような選択肢になるかは、その方の判断だ。

長期休暇をもらったつもりで、この際じっくり取り組めばいいと思う。

人生は阿弥陀くじ。

どちらを選んでいっても、阿弥陀様の慈悲が待っている。

(JES 本井社長さんの言葉です。)

だから安心な心で、人生を過ごして欲しい。

いずれにしても、その人が良い人生を選択できる様に、祈りたい。

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